鬼も十八番茶も出花
読み方
おにもじゅうはちばんちゃもでばな
意味
どんなに怖い鬼でも十八番(得意技)を披露するときは気が緩み、番茶でも淹れたて(出花)のときは香りが立つように、物事は「得意な場面」や「できたての瞬間」に本来の調子や勢いが最もよく現れる、というたとえ。
由来
江戸時代の口語的なたとえから生まれたとされるが、成立年代や初出資料ははっきりしない。「鬼も十八番」は“鬼でも得意芸のときは人間味が出る”意、「番茶も出花」は“番茶でも淹れたてはうまい”意を並べ、調子の出る瞬間を言う。
備考
やや古風で会話ではあまり一般的でない。前半・後半を省いて「番茶も出花」だけで使うこともある。意味は「最も調子が出る時・出来たてが良い」。
例文
- 初舞台は鬼も十八番茶も出花、彼の持ち味がいちばん出ていた。
- この企画は立ち上げ直後が勝負だ。鬼も十八番茶も出花と言うし、勢いのあるうちに進めよう。
- 得意分野の発表になると、彼は鬼も十八番茶も出花で急に饒舌になる。
- 淹れたての番茶が意外とうまい。まさに鬼も十八番茶も出花だね。
- 新作が出たばかりの今が注目の時期だ。鬼も十八番茶も出花で売り込みどきだ。
類義語
- 番茶も出花
- 出花をくじく
- 鉄は熱いうちに打て
- 花は盛りに
- 好機逸すべからず
対義語
- 下手の横好き
- 出涸らし
- 旬を過ぎる