鬼も人の子
読み方
おに も ひと の こ意味
どんなに恐ろしい存在・冷酷な人に見えても、もともとは人間であり、親がいて子として生まれ育ったのだということ。だから一方的に化け物扱いせず、人間らしい事情や情を汲む余地がある、という戒めにもなる。由来
由来は明確な成立年・初出資料は不詳。昔話や説話で「鬼」は非情・恐怖の象徴として語られる一方、「鬼にも親があり、子として生まれた」という発想から、鬼を人間側へ引き寄せて捉える言い回しとして広まったとされる。備考
「鬼」を比喩にして、非情・怖い相手にも人情や背景があると示す。相手をなだめたり自戒したりする場面で用いる。例文
- あの上司は厳しいが、鬼も人の子だ、話せば分かるところもある。
- 相手を一方的に悪者にするな。鬼も人の子というだろう。
- 冷酷に見える彼女にも事情があるはずだ。鬼も人の子だよ。
- 謝りに行くのは怖いけど、鬼も人の子、誠意を見せれば受け入れてくれるかもしれない。
- ネットで叩かれている人も同じ人間だ。鬼も人の子と思って言葉を選ぶべきだ。
類義語
- 鬼にも情け
- 鬼にも心
- 鬼にも涙
- 仏の顔も三度
- 人を見たら泥棒と思え
対義語
- 鬼畜
- 人でなし
- 血も涙もない