鬼の留守に豆を煎る
読み方
おに の るすに まめ を いる意味
怖い人・うるさい人(監督者)がいない隙に、普段はできないことや好き勝手なことをするたとえ。留守の間に豆を煎る=家人に気兼ねせず家事や作業を進める、の意を含むこともある。由来
「鬼」は恐ろしい存在、また転じて怖い人・厳しい人を指す。そうした人物が不在(留守)の間に「豆を煎る」(節分の豆・炒り豆など、手間のかかる作業)をしてしまう、という日常の情景から生まれた表現。成立年代は特定しにくく、正確な初出や年代は不明。近世以降の口語的なたとえとして用いられてきたと考えられる。備考
「鬼」は上司・親など“怖い存在”の比喩。多くは軽い非難や冗談として用い、悪意の強い悪事には不向き。類句「鬼の居ぬ間に洗濯」の方が一般的。例文
- 部長が出張中だし、今日は鬼の留守に豆を煎るつもりで早めに帰ろう。
- 先生が職員室に戻った瞬間、教室は鬼の留守に豆を煎る状態になった。
- 親がいない夜は、つい鬼の留守に豆を煎る気分で夜更かししてしまう。
- 監督役が席を外すと、現場は鬼の留守に豆を煎るとばかりに雑談が始まった。
- 厳しい先輩が休みの日は、鬼の留守に豆を煎るチャンスだと思って作業を一気に片づけた。
類義語
- 鬼の居ぬ間に洗濯
- 猫の居ぬ間に鼠が遊ぶ
- 鬼のいぬ間に洗濯
対義語
- 石橋を叩いて渡る
- 慎重を期す