鬼に念仏
読み方
おに に ねんぶつ意味
鬼のように荒々しく情け容赦のない相手に、念仏(仏の教え)を説いても効き目がないこと。道理や忠告を聞き入れない相手に何を言っても無駄、というたとえ。由来
念仏は本来、阿弥陀仏の名を唱えて功徳を得る仏教語。鬼は仏法に縁遠く教えが通じない存在とされ、「鬼に念仏」は中世以降(正確な成立時期は不詳)に、効き目のないたとえとして定着したと考えられる。備考
「馬の耳に念仏」と同様に“聞く耳を持たない相手には無駄”の意。相手を「鬼」と呼ぶ形になるため、直接人に向けると強い非難に聞こえやすい。例文
- あの人は何を言っても聞かないから、注意しても鬼に念仏だ。
- 締め切りを守れと何度言っても改善しない。まったく鬼に念仏だよ。
- 酒を控えろと医者が言っても、本人は平気な顔で飲む。鬼に念仏とはこのことだ。
- ルールを守れと説いても、彼は鼻で笑うだけで鬼に念仏だった。
- 今さら反省を促しても無駄だ。鬼に念仏だから、別の手を考えよう。
類義語
- 猫に小判
- 豚に真珠
- 馬の耳に念仏
- 犬に論語
対義語
- 鬼の目にも涙
- 仏の顔も三度