駿河の富士と一里塚
読み方
するが の ふじ と いちりづか意味
(主に江戸時代の東海道の話で)駿河国では富士山があまりに大きく目立つため、街道の距離標である一里塚がかすんで見える、というたとえ。圧倒的に目立つものがあると、他の目印や小事が目立たなくなることをいう。由来
東海道などの街道には距離の目印として「一里塚」が設けられた(江戸初期に整備が進む)。駿河国(現在の静岡県中部)では富士山が近く大きく見えるため、「富士と一里塚」という対比が生まれたとされる。成立年代の厳密な初出は不詳。備考
比較対象の差が大きいこと、また「大きい方に隠れて小さい方が目立たない」状況をいう。日常会話ではやや古風で、文章語寄り。例文
- 社長の存在感が強すぎて、駿河の富士と一里塚で部長の説明が頭に入らなかった。
- 大作の後に短編を読むと、駿河の富士と一里塚で物足りなく感じることがある。
- 会場では有名歌手が圧倒的で、他の出演者は駿河の富士と一里塚だった。
- 新機能が話題をさらって、細かな改善点は駿河の富士と一里塚になってしまった。
- 彼の受賞スピーチが素晴らしく、司会のあいさつは駿河の富士と一里塚だった。
類義語
- 月とすっぽん
- 雲泥の差
- 提灯に釣鐘
対義語
- どんぐりの背比べ
- 五十歩百歩