餓鬼に施し
読み方
がき に ほどこし意味
欲の深い者や、どれだけ与えても満足しない相手に物や便宜を与えると、かえってさらに欲しがって際限がなくなる、というたとえ。援助や譲歩が相手のためにならず、要求を増やしてしまう場合にもいう。由来
『餓鬼』は仏教で、生前のむさぼりの報いとして常に飢え渇きに苦しむ存在を指す語。そこへ『施し』をしても満たされないという発想から生まれた。観念自体は仏教伝来の6世紀(飛鳥時代)以降に日本へ入り、ことわざとしての明確な成立年・初出は不詳。備考
相手の強欲さを厳しく非難する、ややきつい表現。仏教語の『餓鬼』を含むため、実際の貧困者や弱者に向けて使うのは不適切で、比喩として用いるのが一般的。例文
- 何度値引きしても追加要求をしてくる相手に譲歩を重ねるのは、餓鬼に施しだ。
- 息子の借金を親が毎回返済していては、餓鬼に施しで自立の妨げになる。
- 反省のないクレーマーに特別対応を続けるのは、まさに餓鬼に施しというものだ。
- 依存的な友人に理由も確かめず金を貸し続けても、餓鬼に施しになるだけだ。
- 一度譲ると際限なく条件を出される相手だから、餓鬼に施しにならない線を見極める必要がある。
類義語
- 餓鬼に苧殻
- 盗人に追い銭
- 欲に頂なし
対義語
- 足るを知る
- 知足安分