隠れたるより見るるはなし
読み方
かくれたる より あらわるる は なし意味
人目を避けて隠したつもりのことほど、かえって人に知られやすく、秘密や悪事は必ず露見するものだという意味。だから、誰も見ていない場面でも言動を慎むべきだ、という戒めにも使われる。由来
出典は中国の儒家経典『礼記』中庸の「莫見乎隠、莫顕乎微」。『礼記』の成立は前4〜前2世紀ごろとされる(諸説あり)。日本では漢文訓読で「隠れたるより見(あら)はるるはなし」と読まれ、儒学教育を通じてことわざ的に用いられた。備考
漢文訓読調の古風な表現で、日常会話ではまれ。儒教の「慎独」(一人の時にも慎む)と関係が深い。「見るる」は「あらわるる」と読む。例文
- 不正な会計処理を小細工で隠しても、隠れたるより見るるはなしで、結局監査で露見した。
- 誰も見ていないと思って手を抜いたら、隠れたるより見るるはなし、翌日には上司に知られていた。
- SNSで匿名のつもりで悪口を書いても、隠れたるより見るるはなしというから慎むべきだ。
- 子どもに小さな嘘をついたが、隠れたるより見るるはなしで、すぐに見抜かれてしまった。
- リーダーこそ一人の時のふるまいが大切だ。隠れたるより見るるはなしで、品性は自然に表れる。
類義語
- 壁に耳あり障子に目あり
- 天知る地知る我知る人知る
- 悪事千里を走る
- 天網恢恢疎にして漏らさず
対義語
- 闇から闇へ葬る
- 藪の中