隠すより現る
読み方
かくす より あらわる意味
物事は隠そうとすればするほど、不自然な態度や痕跡が目立ち、かえって人に知られてしまうものだという意味。秘密や失敗を無理に隠すことへの戒めとして使われる。由来
特定の故事に由来するものではなく、人間の言動に関する経験則から生まれたことわざ。成立年は不詳だが、江戸時代には同趣旨の表現が広く用いられていたと考えられる。「現る」は文語的な言い方で、「表に出る・知られる」の意。備考
やや古風で文語的な響きがあるため、日常会話では説明を添えると伝わりやすい。失敗や秘密を無理に隠すなという教訓として使う。例文
- 彼は欠勤の理由をごまかそうとしたが、話が食い違ってしまい、まさに隠すより現るだった。
- ミスを隠して報告を遅らせたせいで、問題はさらに大きくなった。隠すより現るというものだ。
- 秘密の交際を隠しているつもりでも、二人の態度で周囲には分かっていた。隠すより現るだね。
- 帳簿の不正を隠そうとした結果、かえって監査で疑われた。隠すより現るとはよく言ったものだ。
- 子どもが花瓶を割ったことを隠そうとして部屋を妙に片づけたので、隠すより現るで、すぐに分かった。
類義語
- 頭隠して尻隠さず
- 悪事千里を走る
- 隠し事は露見する
対義語
- 雉も鳴かずば撃たれまい
- 沈黙は金
- 黙っていれば分からない