闇夜の錦
読み方
やみよ の にしき意味
どれほど立派で美しいもの、価値のあるものでも、それを見たり理解したり評価したりする人や場がなければ、何の役にも立たず、持ち味を発揮できないというたとえ。せっかくのよいものが無駄になることをいう。由来
暗い夜には、豪華で色鮮やかな錦の織物も見えず、その美しさが分からないことに由来するたとえ。成立時期は不詳だが、江戸時代の俚諺・譬喩を集めた資料に同趣旨の表現が見られ、近世には広く用いられていたと考えられる。備考
「せっかくの名品・才能・成果が評価されない」という文脈で使う。人の無理解を責める場合もあるため、相手に直接使うと失礼に響くことがある。例文
- どんなに高価な絵でも、倉庫にしまい込んだままでは闇夜の錦だ。
- 彼の素晴らしい研究成果も、発表の機会がなければ闇夜の錦になってしまう。
- せっかく着物を新調したのに、誰にも会わずに帰るなんて闇夜の錦だね。
- 最新の機能を備えた道具でも、使い方を知らない人には闇夜の錦に等しい。
- この企画の良さは説明しなければ伝わらない。黙っていては闇夜の錦だ。
類義語
- 猫に小判
- 豚に真珠
- 宝の持ち腐れ
- 馬の耳に念仏
対義語
- 錦を飾る
- 故郷へ錦を飾る
- 錦を衣て郷に還る