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長者の万灯より貧者の一灯

読み方

ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう

意味

金持ちが大量に施す灯明よりも、貧しい人が無理をして捧げる一つの灯明のほうが尊い、という意味。量や金額ではなく、真心・誠意・身を削る思いのこもった行いが価値を持つことを説く。

由来

仏教説話に由来することわざ。寺社への灯明(とうみょう)供養に関する話で、裕福な者の多くの灯明より、貧者が心を込めて捧げた一灯が功徳が大きいとされる。成立年代は特定しにくいが、灯明供養の習俗が広まった中世以降(鎌倉〜室町期頃)に定着したと考えられる。

備考

仏教的背景(灯明供養・功徳)を踏まえた表現。金額の多寡を否定するというより「真心」を強調する場面で用いる。やや古風で改まった言い方。

例文

  • 寄付の額は小さくても、長者の万灯より貧者の一灯というように、気持ちがこもっていれば十分だ。
  • 彼は忙しい中で手伝いに来てくれた。長者の万灯より貧者の一灯だよ。
  • 形式的な支援より、当事者に寄り添う一言のほうが力になる。長者の万灯より貧者の一灯だ。
  • 大口スポンサーの派手な宣伝より、地域の人の小さな協力がありがたい。長者の万灯より貧者の一灯。
  • 高価な贈り物より、手書きの手紙がうれしい。長者の万灯より貧者の一灯だね。

類義語

  • 長者の万灯より貧者の一灯
  • 千里の道も一歩から
  • 真心は金に勝る
  • 心こそ大切
  • 誠は万金に勝る

対義語

  • 長者の万灯より貧者の一灯(の反対として)
  • 口先だけ
  • 見せかけだけ

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