長い物には巻かれろ
読み方
ながいものにはまかれろ
意味
権力や勢力の強い者には逆らわず、従っておいたほうが身のためで、物事がうまく運ぶというたとえ。自分の主張を通すより、状況に合わせて有利な側につく処世術をいう。多くは批判的・皮肉な含みで用いられる。
由来
「長い物」は長い縄・帯・巻物などを指し、「巻かれろ」はそれに身を巻きつけて従う意。強い者に絡め取られる、あるいは自ら巻き付いて保身するイメージから生まれたとされる。成立年代は明確でないが、近世(江戸時代)以降の口語的な処世訓として広まったといわれる。
備考
保身・迎合を勧めるニュアンスが強く、誉め言葉としては使いにくい。自嘲や皮肉、現実的判断として用いられることが多い。
例文
- 会社では上の意向が絶対だ。長い物には巻かれろで、今は黙って従っておくよ。
- 理不尽だと思っても、ここは長い物には巻かれろで波風を立てないほうがいい。
- 彼は信念より出世を選び、長い物には巻かれろを地で行くタイプだ。
- 取引先が大口なら、長い物には巻かれろで条件を飲むのも一つの手だ。
- 正論でも通らない場面がある。長い物には巻かれろと割り切ることも必要だ。
類義語
- 寄らば大樹の陰
- 長いものに巻かれる
- 権門に媚びる
対義語
- 我が道を行く
- 信念を貫く
- 筋を通す