針の穴から天を覗く
読み方
はり の あな から てん を のぞく意味
針の穴のようなごく狭い視野から天全体を見たつもりになること。わずかな知識・経験や一部分だけを根拠に、物事の全体を判断したり結論づけたりする愚かさを戒める。由来
「針の穴」という極小の開口部と「天(天空)」という広大な対象を対比させた比喩表現で、限られた見聞で大きな事柄を論じることを戒める語。成立年代・初出は特定しにくく、正確な年や時代は不明。類似の発想は漢文的表現(例:管を以て天を窺う)にも見られる。備考
「狭い視野で全体を判断する」ことへの戒め。批判的に用いられやすい。類語の「井の中の蛙」「管を以て天を窺う」と近いが、部分情報で全体を語る点を強調する。例文
- 一度の失敗だけで彼の能力を決めつけるのは、針の穴から天を覗くようなものだ。
- SNSの断片的な情報で社会全体を語るのは、針の穴から天を覗くに等しい。
- 現場を見ずに数字だけで判断するのは針の穴から天を覗くやり方だ。
- 専門外の知識を少しかじっただけで断言するのは、針の穴から天を覗く態度だよ。
- その噂話だけで会社の実態を知った気になるのは、針の穴から天を覗くことだ。
類義語
- 井の中の蛙大海を知らず
- 管を以て天を窺う
- 一葉落ちて天下の秋を知る(対比的に大局を知る側)
対義語
- 大局を見る
- 木を見て森を見ず(の反意として)