針のむしろ
読み方
はり の むしろ意味
針が無数に並んだむしろ(筵)の上に座っているかのように、非常に居心地が悪く、落ち着かない状況や気持ちのたとえ。周囲の視線や非難、気まずさなどで、そこにいるのがつらい状態をいう。由来
「むしろ」は藁などで編んだ敷物。「針のむしろ」は、その上に座れば痛くてたまらないという比喩から、精神的に耐えがたい居心地の悪さを表すようになった。成立年代は特定しにくいが、江戸期以降の口語的比喩として用いられてきたとされる(正確な初出年は不明)。備考
「針のむしろ(に座る)」の形でもよく使う。物理的な痛みの比喩で、場の雰囲気や人間関係による精神的な居心地の悪さを表す。例文
- 遅刻して会議室に入った瞬間、みんなの視線が痛くて針のむしろだった。
- 自分のミスでチームに迷惑をかけ、しばらく職場が針のむしろに感じた。
- 親戚の集まりで結婚の話題を振られ続け、終始針のむしろだった。
- 不祥事のあとに記者会見に臨むのは、まさに針のむしろだろう。
- 謝罪に行ったが相手の言葉が冷たく、針のむしろの時間が続いた。
類義語
- 針の筵(むしろ)に座る
- 居たたまれない
- 落ち着かない
- 肩身が狭い
- いたたまれない
- 気まずい
対義語
- 針の筵(むしろ)に座る(※対になる表現)
- 安楽な境地(※反意の語感)
- くつろぐ
- 安穏