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遠い火事より背中の灸

読み方

とおい かじ より せなか の きゅう

意味

自分に関係のない大きな出来事よりも、自分の身に直接ふりかかる小さな苦痛や問題のほうが切実に感じられる、という意味。人は遠くの重大事より、身近で差し迫ったことを優先しがちだというたとえ。

由来

「遠い火事」は離れた場所の大事件、「背中の灸」は自分の体に直接起こる小さな痛みを表す。灸が民間療法として広く行われた近世・江戸時代ごろの生活感覚から生まれたたとえとされるが、初出年は不詳。

備考

災害を軽んじる表現ではなく、人が身近な問題を優先しがちな心理を述べる語。やや古風なので、会話では説明を添えると通じやすい。

例文

  • 海外の大事件より、今日の家賃の支払いが気になるなんて、まさに遠い火事より背中の灸だ。
  • 会社全体の業績悪化も心配だが、彼にとっては明日の面接のほうが遠い火事より背中の灸だった。
  • ニュースでは大きな災害が報じられていたが、虫歯の痛みで頭がいっぱいで、遠い火事より背中の灸という気分だった。
  • 世界経済の話より、今月の残業代が出るかどうかのほうが切実で、遠い火事より背中の灸だ。
  • 環境問題の重要性は分かるが、失業中の彼には来週の生活費こそ遠い火事より背中の灸だった。

類義語

  • 遠くの火事より背中の灸
  • 遠くの火事より近くの灸
  • 他人の痛いのは三年でも辛抱する
  • 対岸の火事

対義語

  • 人の痛みを我が痛みとする
  • 明日は我が身

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