近くて見えぬは睫
読み方
ちかくて みえぬ は まつげ意味
あまりに身近なものや自分自身に関わることは、かえって気づきにくいという意味。特に、自分の欠点や家庭・職場など身の回りの問題は、他人のことより見えにくいことを戒めることわざ。由来
睫は目のすぐ近くにあるのに、目そのものでは直接見ることができないという身体的な事実に基づくたとえ。正確な初出や成立年は不明だが、近世以降の日本で、身近なものほど見落としやすいことを表すことわざとして用いられてきた。備考
「灯台下暗し」と近い意味。やや古風で文章語的な響きがあり、日常会話では「身近すぎて気づかない」などと言い換えることも多い。例文
- 会社の大きな課題を探していたが、実は部署内の連絡不足が原因だった。まさに近くて見えぬは睫だ。
- 友人の短所にはすぐ気づくのに、自分の悪い癖には気づかないとは、近くて見えぬは睫だね。
- 地域活性化のヒントを遠くの成功例に求めていたが、地元の伝統産業を見直すべきだった。近くて見えぬは睫というものだ。
- 家族の悩みに一番近くにいる私が気づけなかった。近くて見えぬは睫で、反省している。
- 売上低下の原因を市場の変化だと思っていたが、店舗の接客態度に問題があった。近くて見えぬは睫だ。
類義語
- 灯台下暗し
- 近き所に目が利かぬ
- 足元の明るいうち
- 我が身の上は見えぬ
- 目の前のものは見えにくい
対義語
- 岡目八目
- 高みの見物