転石苔むさず
読み方
てんせき は こけむさず意味
転がり続けている石には苔が生えないように、同じ所に落ち着かず転々としている人は、地位や財産・信用などが身につきにくいというたとえ。反対に、活動的で変化を続ける者は古い習慣に染まらず新鮮でいられる、という肯定的な意味で用いられることもある。由来
英語のことわざ「A rolling stone gathers no moss(転がる石には苔がつかない)」に由来し、日本では明治期以降に広まったとされる(正確な初出年は不詳)。訳語として「転石苔むさず」が定着し、解釈は文脈により肯定・否定の両方に分かれて用いられる。備考
否定(落ち着かず身につかない)と肯定(古い慣習に染まらない)の両義で使われるため、文脈で意図を明確にするとよい。英語原典の解釈差にも注意。例文
- 彼は職を転々としていて、まさに転石苔むさずだ。
- 転石苔むさずとも言うし、腰を据えて技術を磨く時期も必要だ。
- 海外を渡り歩く彼女は転石苔むさずで、どこでも新しい人脈を作る。
- 部署異動が多いと転石苔むさずで、専門性が育ちにくいこともある。
- 転石苔むさずの生き方が合う人もいれば、同じ場所で深める方が合う人もいる。
類義語
- 流れる石には苔が生えぬ
- 転石苔を生ぜず
- 転がる石には苔がつかぬ
対義語
- 石の上にも三年
- 雨垂れ石を穿つ
- 継続は力なり