身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
読み方
み を すてて こそ うかぶ せ も あれ意味
自分の身や命を惜しまない覚悟で困難に立ち向かってこそ、かえって活路が開けることがある、という意味。安全ばかり考えて中途半端に動くより、思い切った決断や捨て身の行動が局面を打開する場合があることをいう。由来
正確な初出年は不明。水に落ちて溺れそうなとき、むやみにもがかず身を水に任せれば浮いて浅瀬にたどり着くこともある、というたとえから生まれた表現。遅くとも江戸時代には広く用いられていたとされる。備考
「命を粗末にせよ」という意味ではなく、非常時に私心や保身を捨てる覚悟を説く表現。やや古風で、演説・文章・歴史物などで用いられやすい。例文
- 倒産寸前だったが、社長は身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと考え、最後の資金を新事業に投じた。
- 失敗を恐れていては何も変わらない。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、思い切って挑戦してみよう。
- 彼は安定した職を辞めて研究に専念した。まさに身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの決断だった。
- 交渉が行き詰まったため、こちらの弱みも正直に明かしたところ、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれで相手の信頼を得た。
- 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと言うが、無謀な賭けと覚悟ある挑戦は違う。
類義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 背水の陣
- 死中に活を求める
- 捨て身で臨む
- 一か八か
対義語
- 命あっての物種
- 君子危うきに近寄らず
- 触らぬ神に祟りなし