身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
読み方
みをすててこそうかぶせもあれ
意味
思い切って身を投げ出すほどの覚悟で事に当たれば、かえって活路が開けたり、助かる道が見つかったりすることがある、というたとえ。危険を恐れてためらうより、捨て身の決断が状況を好転させる場合があることをいう。
由来
「浮かぶ瀬」は川や海で身が沈まずにいられる浅瀬・助かる場所の意。身を捨てる(死をも覚悟して決断する)ほどの覚悟があれば、思いがけず助かる瀬=活路が現れる、という比喩表現として成立した。成立年代は明確でないが、近世以降の口語的ことわざとして広く用いられてきたとされる。
備考
「捨て身でやれ」という励ましに使うが、無謀さを勧める語ではない。危機や窮地で覚悟を固める文脈で用いる。古風で硬めの言い回し。
例文
- 資金繰りが限界だが、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれだ。新規事業に賭けよう。
- 転職は不安でも、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。まずは応募してみるよ。
- 追い詰められたときほど、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと言うし、腹を決めるしかない。
- 彼は退路を断って挑戦した。まさに身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれだ。
- 危ない橋に見えるが、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。覚悟を決めて交渉に臨んだ。
類義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 当たって砕けろ
- 背水の陣
- 清水の舞台から飛び降りる
対義語
- 石橋を叩いて渡る
- 用心に越したことはない
- 君子危うきに近寄らず