身の程を知る
読み方
みのほど を しる意味
自分の能力・立場・年齢・経験などの限界や適切な範囲を冷静に理解し、それを踏まえて言動や目標を慎むこと。無理な背伸びや身分不相応な望みを避け、分相応に振る舞うという戒めの意味で用いられる。由来
「身の程」は身分・立場・分限(ぶんげん)や、自分にふさわしい程度を指す語で、そこに「知る(わきまえる)」が結びついた表現。特定の出典が明確なことわざとしての成立年代は不詳だが、身分秩序の意識が強い近世(江戸時代)以前からの語感を引くとされ、近代以降も一般語として定着している。備考
他人をたしなめる「身の程を知れ」は強い言い方で侮辱的になりやすい。自戒として用いると角が立ちにくい。能力だけでなく立場・礼儀の範囲にも用いる。例文
- 彼は身の程を知っているから、無理な挑戦よりまず基礎固めを選んだ。
- 身の程を知ることも大切だが、挑戦しない言い訳にしてはいけない。
- 新人のうちは身の程を知って、先輩の助言を素直に聞くべきだ。
- 身の程を知れ、と叱られて初めて自分の傲慢さに気づいた。
- 相手の気持ちも考えずに迫るのは身の程を知るべきだと思う。
類義語
- 分をわきまえる
- 身の丈を知る
- 己を知る
- 自分の器を知る
- 過ぎた望みを抱かない
対義語
- 身の程知らず
- 自惚れる(うぬぼれる)
- 増長する
- 思い上がる