豆腐に鎹
読み方
とうふ に かすがい意味
いくら働きかけても、相手に手ごたえがなく、効き目や反応がほとんどないことのたとえ。忠告や意見をしても少しも改まらない場合や、こちらの力が相手に通じず無駄になる場合に使う。由来
「鎹(かすがい)」は、木材と木材をつなぎ留めるために打ち込むコの字形の金具。ところが、やわらかい豆腐に打っても固定の役に立たず、すぐに効き目がなくなる。そこから、何をしても反応や効果がないことを表すようになった。正確な初出年は未詳だが、江戸時代(17~19世紀)には広く用いられていたとされる。備考
人への忠告・説得・働きかけが無駄なときによく使う。似た表現に「糠に釘」「暖簾に腕押し」がある。「鎹」は日常ではあまり見ない語なので読みも確認したい。例文
- 何度注意しても彼は遅刻をやめず、まるで豆腐に鎹だ。
- 子どもに早く寝るよう言っても、ゲームに夢中で豆腐に鎹だった。
- 先方は返事をはぐらかすばかりで、こちらの提案は豆腐に鎹だった。
- 反省を促しても笑っているだけで、先生の説教は豆腐に鎹のようだった。
- SNSで丁寧に説明しても、聞く耳を持たない相手には豆腐に鎹になりがちだ。
類義語
- 糠に釘
- 暖簾に腕押し
- 馬の耳に念仏
- 犬に論語
対義語
- 打てば響く
- 一を聞いて十を知る