言わぬが花
読み方
いわぬがはな
意味
あえて言葉にしないほうが、かえって趣や美しさが保たれ、角も立たず、結果としてよいことがあるというたとえ。真実や不満を口に出すと興ざめになったり人間関係を損ねたりする場面で、黙っておくのが得策だという意味で用いる。
由来
江戸時代には用例が見られるとされるが、明確な初出年は不詳。「花」は美しさ・風情の象徴で、言葉にしてしまうと情趣が薄れたり、余計な波風が立ったりするという感覚から生まれた表現。
備考
「言わないほうがよい」という助言として使うが、真実の隠蔽や不正の黙認を正当化する文脈では不適切になり得る。情趣・配慮の意味合いが強い。
例文
- 本当の理由は察しているけど、ここは言わぬが花だよ。
- サプライズの計画は本人には内緒にしておこう。言わぬが花だからね。
- あの発言の裏事情は分かるが、今は言わぬが花として黙っておく。
- 細かい欠点を指摘すると場が白ける。言わぬが花だ。
- 恋の気持ちは伝えたいけれど、状況を考えると今は言わぬが花かもしれない。
類義語
- 沈黙は金
- 口をつぐむ
- 口に出さぬが花
- 言わぬが仏
対義語
- 言うは易く行うは難し
- 口は禍の元