言わぬが仏
読み方
いわぬ が ほとけ意味
余計なことや不都合なことは、言わずに黙っているほうが、波風が立たず自分にも相手にもよい結果になる、というたとえ。真実でも口にすると争い・恥・不利益を招く場合があるので、沈黙が最善となる状況を指す。由来
仏(ほとけ)は悟りの境地で心が乱れない存在というイメージから、「言わないでいれば仏のように穏やかでいられる/周囲も穏やかに収まる」とたとえた表現。成立の正確な年代は不詳だが、江戸時代には広く用いられたとされる。備考
「沈黙が正しい」ではなく、状況次第で“言わないほうが無難”という含み。告発や安全に関わる場面では不適切になり得る。やや口語的に助言として使う。例文
- 上司の失敗に気づいたが、今は混乱を招くだけだと思い、言わぬが仏で黙っておいた。
- 友人の恋人の噂を聞いたけれど、確かめようもないし言わぬが仏だよ。
- 本当のことでも言えば角が立つ。ここは言わぬが仏でいこう。
- 家族会議で余計な一言を言いかけたが、言わぬが仏と思って飲み込んだ。
- 秘密を知ってしまったが、相手のためにも言わぬが仏だと自分に言い聞かせた。
類義語
- 沈黙は金
- 口をつぐむ
- 黙して語らず
- 口を閉ざすが身のため
- 知らぬが仏
対義語
- 言ってしまうが仏
- 口は災いの元(※反対の教訓として)