触らぬ神に祟りなし
読み方
さわらぬかみにたたりなし
意味
余計なことに手を出さず、関わらなければ災いを招かずに済むというたとえ。争いや面倒の種になりそうな人・物事には近づかず、静観するのが無難だという戒め。
由来
由来の正確な成立年代は不明。古くから日本で信仰されてきた「神(祟り神)」の観念を背景に、神を粗末に扱ったり不用意に触れたりすると祟り(災難)が起こるが、触れなければ祟りはない、という発想から生まれたとされる。江戸時代以前から口語的に広まったと考えられるが、初出年は特定しにくい。
備考
「神」は敬意を込めた対象というより、触れると厄介な存在の比喩。消極的回避を勧める表現なので、挑戦を促す場面では不向き。
例文
- あの件は触らぬ神に祟りなしだよ。こちらから蒸し返さないでおこう。
- 社内の派閥争いには近づかない。触らぬ神に祟りなしだからね。
- SNSの炎上に首を突っ込むのは危ないよ、触らぬ神に祟りなし。
- 相手が機嫌を損ねているときは、触らぬ神に祟りなしで距離を置くのが一番だ。
- その噂話、面白くても広めないほうがいい。触らぬ神に祟りなしだ。
類義語
- 寝た子を起こすな
- 藪をつついて蛇を出す
- 君子危うきに近寄らず
対義語
- 君子危うきに近寄らず
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず