角を矯めて牛を殺す
読み方
つの を ためて うし を ころす意味
わずかな欠点や小さな不都合を直そうとして、かえって全体を台無しにしてしまうこと。細部の修正にこだわりすぎて、肝心なものや本来の価値を損なう場合に使う。由来
曲がった牛の角をまっすぐに矯正しようとして無理をし、牛そのものを死なせてしまうという比喩に由来する。中国の故事「矯角殺牛」に基づくとされるが、具体的な初出や成立年代は未詳。日本では近世以降のことわざ資料に見られる。備考
「矯める」は曲がったものを直す意。細部への過度なこだわりを戒める表現で、日常会話より文章やビジネス上の比喩で使われやすい。例文
- デザインの細部を直すために納期を逃しては、角を矯めて牛を殺すことになる。
- 新人の小さな言い間違いを厳しく責めすぎて自信を失わせるのは、角を矯めて牛を殺すようなものだ。
- 古い家の傷を全部直そうとして、かえって趣をなくしてしまった。まさに角を矯めて牛を殺すだ。
- 規則を厳格にしすぎて社員のやる気まで奪ってしまえば、角を矯めて牛を殺す結果になる。
- 少しの誤差をなくすためにシステム全体を作り替えるのは、角を矯めて牛を殺す危険がある。
類義語
- 枝葉末節にこだわる
- 本末転倒
- 小を直して大を損なう
- 矯角殺牛
対義語
- 大局を見る
- 木を見て森を見ずの反対(森を見て木も見る)