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角ある獣に上歯なし

読み方

つの ある けもの に うわば なし

意味

角を持つ獣には上の前歯がないように、一つの長所や利点を持つものは、別の面で欠点や不足もあるというたとえ。すべてを完全に備えたものは少ない、という意味で使う。

由来

牛・鹿・羊など、角を持つ反芻動物の多くは上の前歯が発達せず、歯茎で草を押さえて食べるという観察に基づくことわざ。成立時期は不詳だが、近世以前からの生活知として伝わった表現と考えられる。

備考

やや古風で硬い表現。日常会話では「天は二物を与えず」や「一長一短」のほうが通じやすい。動物の実際の特徴に基づく比喩。

例文

  • 彼は才能豊かだが人付き合いが苦手で、角ある獣に上歯なしというものだ。
  • この車は燃費がよい反面、荷物があまり積めない。角ある獣に上歯なしだね。
  • 美しいデザインの家だが、収納が少ないのは角ある獣に上歯なしということか。
  • 彼女は仕事が速いが細部の確認が甘い。まさに角ある獣に上歯なしだ。
  • どんな制度にも欠点はある。角ある獣に上歯なしで、万能な仕組みはなかなかない。

類義語

  • 天は二物を与えず
  • 一長一短
  • あちら立てればこちらが立たぬ

対義語

  • 才色兼備
  • 文武両道
  • 鬼に金棒

このことわざに含まれる漢字

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