見ぬ京物語
読み方
みぬ きょう ものがたり意味
実際には見たことも経験したこともない物事について、聞きかじりや想像だけで、まるで知っているかのように語ること。根拠の薄い話や知ったかぶりを戒める意味で使われる。由来
成立時期は不詳。京都が長く都であり文化の中心だった中世から近世にかけて、地方の人々にとって「京」は憧れの地であった。見たことのない京の様子を、噂や想像を交えて語ることから、未経験のことをもっともらしく話すたとえになった。備考
やや古風で文学的な表現。日常会話では「知ったかぶり」「聞きかじり」のほうが一般的。相手の発言を批判する響きがある。例文
- 海外に行ったことがないのに現地の暮らしを断定するなんて、まるで見ぬ京物語だ。
- その新規事業については、誰も市場調査をしていないので、今の議論は見ぬ京物語にすぎない。
- 友人は入ったこともない名門校の雰囲気を得意げに語っていたが、聞いているこちらには見ぬ京物語に思えた。
- 実際に現場を見ずに安全対策を論じても、見ぬ京物語になってしまう。
- 噂だけであの会社の内情を語るのは見ぬ京物語だから、まずは確かな資料を確認しよう。
類義語
- 机上の空論
- 空理空論
- 畳の上の水練
- 聞きかじり
- 知ったかぶり
対義語
- 百聞は一見に如かず
- 論より証拠
- 事実は小説よりも奇なり