見ぬが花
読み方
みぬがはな
意味
実物を見ないで想像しているうちは、かえって美しく思えたり、期待がふくらんだりしてよいものだ。現実を見てしまうと幻滅したり、欠点が目についたりすることがあるので、見ないほうがよい場合もある、というたとえ。
由来
由来の正確な初出年代は不明。中世〜近世の日本語で「花」が「最上・美しいもの」の象徴として用いられ、「見ぬ(見ない)」ことで想像が美化されるという感覚から生まれたとされる。江戸時代の文献にも類例が見られるが、成立時期の断定は難しい。
備考
対象は人・物・結果など幅広い。必ずしも肯定ではなく、現実を直視しない逃避を戒める文脈で皮肉に使うこともある。
例文
- 写真で見るより実物は普通だったよ。まあ、見ぬが花ってことだね。
- 結果を聞くのが怖いなら、見ぬが花で今日は通知を開かないでおこう。
- 噂の店は行列がすごいらしいが、行けないなら見ぬが花で想像しておくよ。
- 元恋人の近況は知らないほうがいい。見ぬが花だと思って距離を置いた。
- 舞台裏を見たら夢が冷めたよ。ファンにとっては見ぬが花かもしれない。
類義語
- 知らぬが仏
- 聞かぬが花
- 見ない方がよい
- 想像の方が美しい
対義語
- 百聞は一見に如かず
- 見て触れて確かめる