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袖振り合うも多生の縁

読み方

そでふりあうもたしょうのえん

意味

道で袖が触れ合うほどのちょっとした出会いでさえ、前世からの因縁(縁)によって起こるものだということ。人との出会いは偶然に見えても何らかの縁があるとして大切にする、という教え。

由来

仏教の輪廻・因縁思想に基づく表現で、「多生(たしょう)」は多くの生(前世・来世)を指す。中世〜近世にかけて広まったとされるが、成立の正確な年や初出は不明。一般には「他生の縁(たしょう/たしょうのえん)」という語が先にあり、そこに「袖振り合うも」が付いてことわざ化したと考えられる。

備考

「多生」は「他生」とも書き、読みも「たしょう/たせい」など揺れがある。やや古風で、出会いを大切にする場面で用いる。宗教色を強く出したくない時は「一期一会」も無難。

例文

  • 旅先で隣の席になったのも、袖振り合うも多生の縁だね。
  • 初対面なのに話が弾むのは、袖振り合うも多生の縁かもしれない。
  • 道で助けてくれた人とは、その後仕事でも関わることになった。袖振り合うも多生の縁だ。
  • たまたま入った店で恩師に再会した。袖振り合うも多生の縁とはこのことだ。
  • 些細な出会いでも粗末にするな、袖振り合うも多生の縁と言うだろう。

類義語

  • 一期一会
  • 袖振り合うも他生の縁
  • 他生の縁
  • 縁は異なもの味なもの

対義語

  • 無縁
  • 縁がない
  • 赤の他人

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