蟹は甲羅に似せて穴を掘る
読み方
かには こうらに にせて あなを ほる意味
人は自分の身分・力量・財力・器量などに見合った行動や計画を立てるものだ、というたとえ。無理に身の丈を超えるより、自分の分に応じて事を運ぶのが自然である、という意味で使う。由来
成立年は不詳。蟹が自分の甲羅の大きさに見合う穴を掘るという自然の姿から生まれたたとえで、人もまた自分の力や境遇に応じた振る舞いをするものだと説く。古くから伝わる民間のことわざで、少なくとも近世(江戸時代ごろ)には広く知られていたと考えられる。備考
商売・生活・計画の規模が力量や財力に見合うことをいう。戒めとして使うと『高望みするな』という響きが出るため、相手次第ではややきつく聞こえる。例文
- 新しい事業は、蟹は甲羅に似せて穴を掘るというように、まずは資金に見合った規模で始めるべきだ。
- 彼は大きな夢を語ったが、蟹は甲羅に似せて穴を掘るともいうし、今は実力を養う時期だ。
- 見栄を張って高い家賃の部屋に住むより、蟹は甲羅に似せて穴を掘るで、収入に合った暮らしをしたほうがいい。
- 祖母はいつも『蟹は甲羅に似せて穴を掘るものだよ』と言って、分相応の大切さを教えてくれた。
- 起業したばかりなのだから、蟹は甲羅に似せて穴を掘る気持ちで、できる範囲の仕事から着実に進めよう。
類義語
- 分相応
- 身の丈に合う
- 身の程を知る
- 相応に暮らす
対義語
- 大風呂敷を広げる
- 身の程知らず
- 分不相応