蟷螂蝉を捕らえ黄雀後に在り
読み方
とうろう せみを とらえ こうじゃく うしろに あり意味
蟷螂が蝉を捕まえようとしているが、その背後では黄雀が蟷螂を狙っている、という意。目先の利益や獲物に気を取られ、自分に迫る危険や、さらに強い相手の存在に気づかないことを戒めることば。由来
中国の故事に由来する。前漢末期、劉向が編んだ『説苑』正諫篇(紀元前1世紀ごろ成立)に見える話で、呉王が楚を攻めようとした際、臣下が「蝉は露を飲もうとして蟷螂に狙われ、蟷螂は蝉を捕ろうとして黄雀に狙われ、黄雀もまた弾丸に狙われている」と説き、目前の利に惑わされて背後の災いを顧みない危険を諫めたことに基づく。備考
漢文訓読調の故事成語で、日常会話より文章語・評論調で使われる。表記は「螳螂が蝉を捕らう、黄雀後に在り」など揺れがある。例文
- ライバル会社の失敗を喜んでいたら、外資の大企業に市場を奪われた。まさに蟷螂蝉を捕らえ黄雀後に在りだ。
- 目先の値引き合戦に夢中になっているうちに、業界全体の利益が落ち込むとは、蟷螂蝉を捕らえ黄雀後に在りというほかない。
- 彼は同僚を出し抜くことばかり考えていたが、上司にその企みを見抜かれていた。蟷螂蝉を捕らえ黄雀後に在りである。
- 小さな利益を得ようとして無理な投資を重ねると、より大きな損失に襲われることがある。蟷螂蝉を捕らえ黄雀後に在りを忘れてはならない。
- 敵チームの主力選手ばかり警戒していたら、伏兵に決勝点を入れられた。蟷螂蝉を捕らえ黄雀後に在りの展開だった。
類義語
- 漁夫の利
- 鷸蚌の争い
- 目前の利に目がくらむ
- 目先の利益にとらわれる
- 利を見て害を顧みず
対義語
- 先見の明
- 転ばぬ先の杖
- 備えあれば憂いなし
- 石橋を叩いて渡る
- 用心に怪我なし