虎の威を借る狐
読み方
とらのいをかるきつね
意味
自分には実力や権威がないのに、強い者・権力者の威勢を借りていばったり、人を脅したりすること。後ろ盾の力で強そうに見せるが、本人の力ではないという皮肉を含む。
由来
中国の古典『戦国策』(楚策)にある寓話が由来とされる。虎が狐を捕らえたが、狐が「百獣は私を恐れる」と言い、虎が後ろからついて歩くと獣が逃げたため、虎は狐を恐れて逃げたと誤解したという話。成立年代は戦国時代(紀元前5~3世紀頃)とされる。日本への伝来時期は明確ではない。
備考
一般に「虎の威を借りる狐」と「借る」を「借りる」とする形が多い。相手を批判する語感が強く、目上や公の場では言い方に注意。
例文
- 部長の名前を出して取引先に強気に出るなんて、まさに虎の威を借る狐だ。
- 親の地位を盾にして同級生を見下すのは虎の威を借る狐だと思う。
- あの人は上司がいるときだけ威張る。虎の威を借る狐みたいだ。
- 有名人と知り合いだと吹聴して影響力を誇るのは虎の威を借る狐に過ぎない。
- 権力者の後ろ盾がなくなった途端に大人しくなるのは、虎の威を借る狐の典型だ。
類義語
- 他人の褌で相撲を取る
- 虎の威を借りる
- 権威を笠に着る
- 威光を借りる
対義語
- 自力で成し遂げる
- 独立独歩
- 自立する