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薬人を殺さず薬師人を殺す

読み方

くすり ひと を ころさず くすし ひと を ころす

意味

薬そのものが人を殺すのではなく、薬を扱う医者や薬師が誤った診断・処方・使い方をするから人を害する、という意味。道具や知識は中立でも、それを扱う人の技量や責任しだいで害にもなるという戒め。

由来

成立年代・初出は不詳。薬や医療が専門家の経験と勘に大きく左右された時代に生まれた俗諺と考えられる。少なくとも近世、江戸時代ごろには、薬師・医者の未熟さや不注意を戒める言い回しとして広まったとされる。

備考

「薬師」はここでは仏の名ではなく、古風に医者・薬を扱う人の意。現代会話ではやや硬く古めかしい表現で、医療者や専門家の責任を戒める文脈で使う。

例文

  • 処方箋の確認を怠れば、薬人を殺さず薬師人を殺すということになりかねない。
  • 新しい治療法を使う前に十分な研修が必要だ。まさに薬人を殺さず薬師人を殺すだ。
  • 薬は正しく使えば助けになるが、誤用すれば危険だ。薬人を殺さず薬師人を殺すという言葉を忘れてはいけない。
  • 医療ミスの報道を見て、祖父は薬人を殺さず薬師人を殺すとは昔からよく言ったものだとつぶやいた。
  • AI診断も使い方を誤れば害になる。薬人を殺さず薬師人を殺すで、結局は扱う人間の責任が問われる。

類義語

  • 薬も過ぎれば毒となる
  • 庸医人を殺す
  • 下手な医者は人を殺す

対義語

  • 医は仁術

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