薫蕕器を同じゅうせず
読み方
くんゆう うつわを おなじゅうせず意味
香りのよい草と悪臭のある草を同じ器に入れないように、善人と悪人、君子と小人、高潔なものと卑しいものは同じ場所に置いたり、同列に扱ったりしてはならない、また本質の違うものは共存しにくいというたとえ。由来
中国の古典『孔子家語』に見える「薫蕕不同器而藏(薫蕕は器を同じくして蔵せず)」に由来するとされる。『孔子家語』は孔子の言行を伝える書で、現行本は魏の王粛が編んだとされるため、成立はおおむね3世紀頃。薫は香草、蕕は臭い草を指す。備考
非常に漢文調で硬い表現。日常会話ではまれで、文章・講演・評論で用いられる。人を「悪臭の草」にたとえるため、直接相手に使うと強い非難になる。例文
- どれほど利益が出ても、反社会的な業者と組むのは薫蕕器を同じゅうせずというものだ。
- 誠実な研究者たちの中に捏造を平然と行う者を置いておくべきではない、薫蕕器を同じゅうせずだ。
- 彼は旧友であっても不正に手を染めた相手とは距離を置き、薫蕕器を同じゅうせずの態度を貫いた。
- 教育の場で努力する生徒と他人を妨害する生徒を同じ扱いにするのは難しく、薫蕕器を同じゅうせずと考える教師もいる。
- 理念を守る団体なら、差別的な発言を繰り返す人物を役員に迎えるべきではない。まさに薫蕕器を同じゅうせずである。
類義語
- 薫蕕同器せず
- 薫蕕同器に入れず
- 薫蕕同器に盛らず
- 君子は小人と交わらず
- 善悪相容れず
対義語
- 呉越同舟
- 清濁併せ呑む
- 玉石混交