落花枝に返らず
読み方
らっか えだに かえらず意味
いったん散って枝を離れた花は二度と戻らないことから、過ぎ去ったこと、失ったもの、死んだ人、終わった関係などは元どおりにならないというたとえ。取り返しのつかないこと、物事の不可逆性を表す。由来
中国の禅語・漢籍に由来するとされ、遅くとも宋代(10〜13世紀)頃までに同趣旨の句が成立していたとみられる。日本では中世以降に禅林や説話を通じて広まり、「破鏡再び照らさず」と対にして、死者や去ったものは戻らないということわざとして定着した。正確な初出ははっきりしない。備考
古風な表現で、日常会話より文章語・格言的な文脈で使われることが多い。『破鏡再び照らさず』と続ける形や、『帰らず』の表記もある。死や別離など重い場面で使われやすい。例文
- 祖母の死を前にして、落花枝に返らずという言葉の重みを痛感した。
- 一度失った信用は落花枝に返らずで、取り戻すには長い時間がかかる。
- 別れを告げた以上、落花枝に返らずと覚悟して前へ進むしかない。
- 社長は、契約を打ち切れば落花枝に返らずだと、慎重な判断を求めた。
- 若さもまた落花枝に返らずだからこそ、今日という日を大切にしたい。
類義語
- 覆水盆に返らず
- 破鏡再び照らさず
- 後の祭り
- 後悔先に立たず