苦も楽も時のうち
読み方
くも らくも ときのうち意味
苦しいことも楽しいことも、いつまでも続くものではなく、やがて過ぎていくということ。今の苦労に沈みすぎず、また今の楽しさにおごりすぎず、物事の状態は時とともに変わると心得よ、という意味で使う。由来
正確な初出年・成立時期は不明。『時のうち』は『その間だけ』『長くは続かないうち』という古い言い方で、苦しみも楽しみも時の流れとともに移ろうという人生観から生まれたことわざと考えられる。仏教的な無常観とも通じる。備考
やや古風な言い回し。人を慰める時にも、好調な時に自戒を促す時にも使える。『時のうち』は『その時限りで長続きしない』という意味。例文
- 受験に落ちて落ち込む息子に、母は『苦も楽も時のうち』と声をかけた。
- 商売が思うようにいかない時期でも、祖父は『苦も楽も時のうちだ』と言って淡々と働いた。
- 優勝の喜びに浮かれる仲間へ、監督は『苦も楽も時のうち』だから次に備えようと諭した。
- 長い闘病生活の末に回復した彼女は、苦も楽も時のうちという言葉を身にしみて感じた。
- 店の盛衰を見ていると、まさに苦も楽も時のうちだと思わされる。
類義語
- 苦あれば楽あり
- 禍福は糾える縄の如し
- 浮き沈みは世の習い
- 人間万事塞翁が馬