良賈は深く蔵して虚しきが若し
読み方
りょうこ は ふかく ぞうして むなしき が ごとし意味
本当にすぐれた商人は大切な品物を奥深くしまい込み、店先には何もないように見せるということ。転じて、知恵や才能、徳のある人ほど、それをむやみに誇示せず、外見は平凡で控えめに見えるものだというたとえ。由来
中国前漢の歴史書『史記』「老子韓非列伝」に見える「良賈深蔵若虚、君子盛徳容貌若愚」に由来する故事成語。『史記』は司馬遷により紀元前1世紀ごろ成立。孔子に対し老子が、商人のたとえを用いて驕りを戒めた言葉とされる。日本での定着時期は明確ではないが、漢文訓読を通じて古くから用いられた。備考
「良賈」は「すぐれた商人」の意。文語的・漢文調で、日常会話より文章やスピーチ向き。「若し」はここでは「もし」ではなく「ごとし」と読む。例文
- 彼は業界屈指の専門家なのに、会議では決して自慢しない。まさに良賈は深く蔵して虚しきが若しだ。
- あの老舗の主人は宣伝を派手にしないが、品を見る人が見れば分かる。良賈は深く蔵して虚しきが若しというものだ。
- 新人だと思って油断していたら、彼女の分析力は群を抜いていた。良賈は深く蔵して虚しきが若しとはこのことだ。
- 成果をひけらかさず淡々と働く先輩の姿に、良賈は深く蔵して虚しきが若しという言葉を思い出した。
- 本当に力のある会社ほど、過度な宣伝よりも品質で勝負する。良賈は深く蔵して虚しきが若しである。
類義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 大智は愚の如し
- 大賢は愚なるが如し
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな
対義語
- 浅瀬に仇波
- 空き樽は音が高い
- 能なし犬の高吠え