船頭多くして船山に登る
読み方
せんどう おおくして ふね やまに のぼる意味
指図する人や責任者が多すぎると、意見がばらばらになって統制が取れず、物事が思いもよらない方向へ進んでしまうことのたとえ。由来
成立時期は不詳。船は本来水の上を進むものだが、船頭が多すぎて各人が勝手に舵取りや指図をすると、ついには船が山へ登るほど見当違いな結果になる、という比喩から生まれた。少なくとも江戸時代(17〜19世紀)にはいろはかるたなどにも見え、広く知られていた。備考
『上る』とも書く。責任者や指図役が多すぎて統制が取れない状況を皮肉る、否定的なことわざ。会議・組織運営・企画の場面でよく使う。例文
- 新規事業の会議で役員全員が細かく指示を出し、船頭多くして船山に登る状態になった。
- 班長を何人も置くと、船頭多くして船山に登るから、最終判断者は一人に決めよう。
- 引っ越しの準備に家族全員が口を出したせいで、船頭多くして船山に登るような混乱が起きた。
- その映画はスポンサーの意見が多すぎて、船頭多くして船山に登る結果になった。
- ボランティア活動でも指示役が乱立すると、船頭多くして船山に登るので注意が必要だ。
類義語
- 小田原評定
- 衆議一決せず
- 指揮系統の混乱
対義語
- 三人寄れば文殊の知恵
- 一致団結
- 衆知を集める