漢字辞典.com

船頭多くして船山に上る

読み方

せんどう おおくして ふね やま に のぼる

意味

指図する人や口出しする人が多すぎると、方針が定まらず互いに食い違って、物事がかえってうまく進まず、とんでもない結果になるというたとえ。責任者や決定権が分散している状況を戒める。

由来

船を動かす船頭(かじ取り・指揮役)が複数いて各々が違う指示を出すと、船は進路を失って陸(山)にまで乗り上げかねない、という水運の実感に基づく比喩。成立年代は諸説あるが、少なくとも近世(江戸期)には広く用いられていたとされ、正確な初出年は不詳。

備考

「上る」は「登る」とも書く。意味は“指導者が多いと混乱する”で、複数の上司・責任者が並立する組織や会議の批判に用いられる。

例文

  • 会議で部長が三人とも別の指示を出すから、船頭多くして船山に上る状態だ。
  • 委員が多すぎて決められない。まさに船頭多くして船山に上るだね。
  • プロジェクトに責任者を二人置いたら、船頭多くして船山に上る結果になった。
  • 監督役が次々に口を出し、現場は船頭多くして船山に上ると嘆いている。
  • 指揮系統を一本化しないと、船頭多くして船山に上るよ。

類義語

  • 船頭多くして船山に登る
  • 九人の侍に一人の兵法なし
  • 寄り合い所帯(は)まとまらぬ
  • 竜頭蛇尾(※結果がまとまらない点で近い)

対義語

  • 一致団結する
  • 衆知を集める
  • 統率が取れる

このことわざに含まれる漢字