舌の根の乾かぬうちに
読み方
したのね の かわかぬ うちに意味
言ったことがまだ消えないほど、ほんの少し前に発言したばかりなのに、すぐその言葉と矛盾する言動をすることをいう。約束や決意をした直後にそれを破る場合にも、非難や皮肉を込めて使う。由来
正確な初出・成立時期は未詳。『舌の根』は舌の付け根のことで、話した直後はそこがまだ乾いていない、という比喩から生まれた表現。前に口にした言葉の余韻が消えないほど短い間に前言を覆すさまを表し、近世(江戸時代)以降に広く定着したと考えられる。備考
相手の矛盾や不誠実さを非難するときに使う、やや辛口の表現。会話でも文章でも使えるが、目上に直接向けると強い批判に聞こえる。『舌の根も乾かぬうちに』とも言う。例文
- 彼は「もう二度と遅刻しません」と謝った舌の根の乾かぬうちに、翌日また寝坊した。
- 退職しないと断言した舌の根の乾かぬうちに、彼は転職サイトに登録していた。
- 値上げはしないと社長が言った舌の根の乾かぬうちに、商品価格が改定された。
- 秘密は絶対に漏らさないと言った舌の根の乾かぬうちに、彼は友人に話してしまった。
- 政治家は無駄遣いをなくすと約束した舌の根の乾かぬうちに、自分たちの手当を増やそうとした。
類義語
- 言うそばから
- 前言を翻す
- 朝令暮改
- 昨日の言を今日覆す
対義語
- 有言実行
- 言行一致
- 首尾一貫
- 初志貫徹