舌の根の乾かぬうちに
読み方
した の ね の かわかぬ うち に意味
言ったばかりで、まだその言葉の余韻も消えないうちに、すぐ別のことを言ったり、前の発言と矛盾することを言ったりすること。約束や主張を簡単に変える軽率さ・不誠実さを非難する表現。由来
「舌の根」は舌の付け根を指し、「乾かぬうちに」は口を動かした直後で唾液も乾かないほど短い時間のたとえ。発言直後に言い分を変えるさまを身体感覚で誇張して表した慣用的比喩で、成立年代は特定しにくい(不詳)。近世以降の口語表現として定着したと考えられる。備考
相手の発言の変節を責める強い言い方。多くは否定的文脈で用いる。類形に「口の端も乾かぬうちに」がある。例文
- 彼は舌の根の乾かぬうちに『やっぱり無理だ』と言い出して、皆を呆れさせた。
- 『二度と遅刻しない』と誓った舌の根の乾かぬうちに、翌日また寝坊した。
- 値上げしないと言った舌の根の乾かぬうちに、料金改定の通知が来た。
- 反対だと主張した舌の根の乾かぬうちに、賛成に回るのは筋が通らない。
- 謝罪した舌の根の乾かぬうちに言い訳を重ねると、かえって印象が悪い。
類義語
- 前言を翻す
- 朝令暮改
- 二枚舌
- 掌を返すよう
- 口の端も乾かぬうちに
対義語
- 言行一致
- 有言実行
- 終始一貫