至誠天に通ず
読み方
しせい てん に つうず意味
この上なく誠実な心で物事に当たれば、その真心は天にも伝わり、やがて人を動かし、困難なことも成し遂げられるという意味。誠意の力や、私心のない努力の尊さを説くことば。由来
中国の儒教思想に由来する語。『中庸』や『孟子』に見える「至誠」「誠は天の道」といった考えが背景にあり、概念の成立は戦国時代〜前漢期ごろ。日本で現在の形のことわざとして定着した時期は不明だが、漢文訓読の格言として近世以降広まったとされる。備考
やや硬く教訓的な表現で、挨拶・訓示・文章で使われやすい。単なる願望ではなく、誠実な行動を重んじる語。例文
- 彼は何度断られても礼を尽くして交渉を続け、最後には契約を得た。まさに至誠天に通ずだ。
- 被災地への支援を十年続けてきた彼女の姿を見ると、至誠天に通ずという言葉を思い出す。
- すぐに結果が出なくても、至誠天に通ずと信じて、誠実に研究を続けよう。
- 社長は社員に向かって、顧客に対しては小手先の技巧よりも至誠天に通ずの精神が大切だと説いた。
- 謝罪の場では言い訳をせず、至誠天に通ずと思って、心からの反省を伝えるべきだ。
類義語
- 一念岩をも通す
- 精神一到何事か成らざらん
- 蟻の思いも天に届く
- 真心は人を動かす