背に腹はかえられぬ
読み方
せ に はら は かえられぬ意味
差し迫った重大な必要や危機があるときは、体面や道理、多少の損失などをかまっていられず、やむを得ず普段ならしない手段・選択をするしかない、という意味。由来
「背(せ)」は背中=命・根本、「腹」は内臓=当面の生活・飢えなど切実な必要を指し、「背(命)を守るために腹(当座の必要)を犠牲にするわけにはいかない」という発想から生まれた慣用句的ことわざ。成立の正確な年代は不詳だが、近世(江戸期)以前から口語として広く用いられてきたとされる。備考
「背に腹は代えられぬ/替えられぬ」とも。多くは言い訳・決断の前置きとして使う。単なる欲望より切迫した事情に用いる。例文
- 背に腹はかえられぬから、貯金を崩して当座の支払いに充てた。
- 生活が苦しくて、背に腹はかえられぬ思いで親に頭を下げた。
- 会社存続のためには背に腹はかえられぬ。条件の悪い契約でも飲むしかない。
- 締切が目前で、背に腹はかえられぬので徹夜で仕上げた。
- 評判は落ちるかもしれないが、背に腹はかえられぬ以上、値上げに踏み切る。
類義語
- 窮すれば通ず
- 非常時には非常手段
- なりふり構わず
- 火急のときは手段を選ばぬ
対義語
- 弘法にも筆の誤り(※厳密な対義ではない)
- 義を見てせざるは勇無きなり(※状況次第)