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群盲象を評す

読み方

ぐんもう が ぞう を ひょうす

意味

多くの人が、物事の一部分だけを見聞きして、それぞれ勝手な判断や批評をし、全体像をつかめていないことのたとえ。部分的な経験や立場の違いから意見が食い違い、真相から外れた議論になりやすい、という戒め。

由来

古代インドの寓話(「盲人と象」)に由来する表現で、中国で「群盲評象」などの形で語られ、日本にも漢籍・仏教説話を通じて伝わった。日本語としての定着時期は諸説あり、特定の年代は不明だが、漢文的教養が広まった近世〜近代に一般化したとされる。

備考

「評す」は漢文調で硬い言い方。口語では「群盲象を撫でる」「群盲評象」も用いられる。相手を強く貶める響きがあるため、使う場面に注意。

例文

  • 改革案を部分だけ聞いて反対するのは、群盲象を評すようなものだ。
  • SNSの切り抜きだけで人物像を決めつけるのは、まさに群盲象を評す。
  • 現場と本社で見えている範囲が違うから、議論が群盲象を評す状態になっている。
  • 統計の一指標だけで景気を論じるのは群盲象を評すに等しい。
  • 専門家でも分野が違えば群盲象を評すことがあるので、全体を統合する視点が必要だ。

類義語

  • 群盲象を撫でる
  • 群盲象をなでる
  • 木を見て森を見ず

対義語

  • 百聞は一見に如かず
  • 実地に勝るものなし

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