策士策に溺れる
読み方
さくし は さく に おぼれる意味
策略に長けた人ほど、策を弄しすぎてかえって失敗したり、自分の仕掛けた罠や計算に足を取られて身を滅ぼしたりする、というたとえ。小細工や過度の駆け引きは危険で、最終的に自分に跳ね返ることがある、という戒め。由来
中国の古典(明確な初出年代は特定しにくいが、漢籍由来の教訓的表現)に見られる「智者は智に溺れる」型の発想が背景にあり、日本では江戸期までに漢文素養を通じて広まり、和文でも「策士は策に溺れる」などとして定着したとされる。正確な成立年は不詳。備考
多くは他者を出し抜く「策略・小細工」への戒めとして用いる。人を褒める文脈ではなく、皮肉・警告のニュアンスが強い。表記は「策士は策に溺れる」も一般的。例文
- 彼は裏工作ばかり考えていたが、最後は策士策に溺れる形で自分の不正が暴かれた。
- 小手先の節税スキームに手を出した結果、策士策に溺れることになり追徴課税を受けた。
- 相手を出し抜こうと根回しを重ねたが、情報が漏れて策士策に溺れる羽目になった。
- 巧妙なトリックを仕込んだつもりが、証拠が残っていて策士策に溺れるとはこのことだ。
- 勝ちを急いで奇策に頼ると、策士策に溺れる。王道でいこう。
類義語
- 策士策に溺れる
- 策士は策に溺れる
- 策士策におぼれる
- 猿も木から落ちる
- 木を見て森を見ず
対義語
- 正直者が馬鹿を見ない
- 愚直一徹
- 一直線に進む