窮鳥懐に入れば猟師も殺さず
読み方
きゅうちょう ふところ に いれば りょうし も ころさず意味
追い詰められて逃げ場を失った者が助けを求めて身を寄せてきたなら、たとえ敵や利害のある相手であっても、情けをかけて助けるべきだというたとえ。弱者や困窮者をむげに扱わない仁慈の心を説く。由来
中国古典に見える「窮鳥入懐、仁人所憫(追い詰められた鳥が懐に入れば、仁ある人は哀れむ)」に由来するとされる。成立は中国六朝期、6世紀ごろの『顔氏家訓』などに見える表現が背景とされるが、日本語の現形の成立時期は不詳。備考
やや古風で文章語的な表現。単なる同情ではなく、助けを求めて来た弱者をむげにしないという倫理的な含みが強い。例文
- 彼はかつての競争相手だが、助けを求めてきた以上、窮鳥懐に入れば猟師も殺さずだ。
- 資金繰りに困った取引先を見捨てるのは簡単だが、窮鳥懐に入れば猟師も殺さずの精神で支援を決めた。
- 敵対していた部下が謝罪して相談に来たので、窮鳥懐に入れば猟師も殺さずと思い、話を聞いた。
- 難民を受け入れるべきだという彼女の主張は、まさに窮鳥懐に入れば猟師も殺さずという考えに基づいている。
- 追い詰められた友人が頼ってきたのだから、窮鳥懐に入れば猟師も殺さずで、まずは手を差し伸べよう。
類義語
- 窮鳥懐に入る
- 窮鳥入懐
- 窮鳥懐に入れば仁人も憐れむ
- 溺れる者は藁をもつかむ
対義語
- 弱り目に祟り目
- 泣き面に蜂
- 追い打ちをかける