秋の鹿は笛に寄る
読み方
あきの しかは ふえに よる意味
秋は鹿の発情期で、雄鹿が笛の音に引き寄せられることから、色仕掛けや甘い誘いに心を奪われ、警戒を失ってたやすく誘いに乗ることのたとえ。特に恋愛や欲に迷って判断を誤る場合にいう。由来
秋の鹿が発情期に入り、雌鹿の声をまねる「鹿笛」の音に雄鹿が寄ってくる習性を利用した猟に由来するとされる。成立時期は未詳だが、少なくとも江戸時代(17〜19世紀)にはことわざとして用いられていたと考えられる。備考
現代ではやや古風なことわざ。主に、色香・甘言・誘惑に弱く、分別を失って誘いに乗ることを戒める文脈で使う。例文
- 彼は色仕掛けに弱く、まさに秋の鹿は笛に寄るというタイプだ。
- うまい儲け話にすぐ飛びつくなんて、秋の鹿は笛に寄るようなものだ。
- 恋に夢中になった彼女は、周囲の忠告も聞かず、秋の鹿は笛に寄る状態だった。
- 敵の挑発に簡単に乗るな。秋の鹿は笛に寄るでは、勝てる勝負も落とす。
- 甘い言葉ばかり信じて契約するのは、秋の鹿は笛に寄ると言われても仕方がない。
類義語
- 恋は盲目
- 飛んで火に入る夏の虫
- 甘言に乗る
対義語
- 君子危うきに近寄らず
- 石橋を叩いて渡る
- 用心に越したことはない