秋の鹿は笛に寄る
読み方
あき の しか は ふえ に よる意味
秋は鹿が発情期で、雌を呼ぶための鳴き声に似た笛の音に引き寄せられやすいことから、色恋や欲に心を奪われると、用心していても誘いに乗って近づいてしまうたとえ。特に男が女や色香に迷う意にもいう。由来
鹿は秋(概ね旧暦八〜九月頃)に発情期を迎え、雄が雌を求めて鳴く。古くから狩猟では鹿笛(しかぶえ)で鳴き声をまねて鹿をおびき寄せたため、「秋の鹿は笛に寄る」といわれるようになった。成立の正確な年代は不詳だが、鹿笛を用いた猟は江戸以前から各地で行われていたとされる。備考
本来は狩猟の知恵に基づく比喩。現代は「誘惑に弱い」「色恋に迷う」の意味で用いられるが、やや古風で文学的な響きがある。例文
- 彼は色っぽい誘い文句に弱い。まさに秋の鹿は笛に寄るだ。
- 甘い儲け話に飛びつくなんて、秋の鹿は笛に寄るにならないよう気をつけろ。
- 彼女の一言で駆けつけてしまうとは、秋の鹿は笛に寄るだね。
- 警告されていたのに近づいたのは、秋の鹿は笛に寄る心境だったのだろう。
- 誘惑に負けて連絡してしまった。秋の鹿は笛に寄るとはこのことだ。
類義語
- 色に迷う
- 誘惑に負ける
- 蜂に花
- 飛んで火に入る夏の虫
対義語
- 柳に風
- 我関せず