禍は福の倚る所、福は禍の伏す所
読み方
わざわい は ふく の よる ところ、ふく は わざわい の ふす ところ意味
不幸の中には幸福のきっかけが潜み、幸福の中にも不幸の原因が隠れているということ。幸・不幸は固定したものではなく、互いに転じ合うため、目先の結果だけで喜び過ぎたり悲しみ過ぎたりしてはならないという教え。由来
中国の思想書『老子』第五十八章の「禍兮福之所倚、福兮禍之所伏」に由来する。成立は一般に戦国時代ごろ、紀元前4〜3世紀ごろとされるが、正確な成立年代は不明。漢文訓読を通じて日本でも故事成語・ことわざとして用いられるようになった。備考
漢文調で硬い表現。日常会話では「禍福は糾える縄の如し」「塞翁が馬」のほうが一般的。教訓的・随筆的な文脈で使われやすい。例文
- 会社を辞めることになった時は落ち込んだが、その後やりたい仕事に出会えた。まさに禍は福の倚る所、福は禍の伏す所だ。
- 大きな契約が取れて皆が浮かれているが、油断すれば失敗につながる。禍は福の倚る所、福は禍の伏す所と心得たい。
- 事故で旅行は中止になったが、家族でゆっくり話す時間ができた。禍は福の倚る所、福は禍の伏す所という言葉を思い出した。
- 順調な時ほど危険の芽を見落としやすい。禍は福の倚る所、福は禍の伏す所だから、慎重に進めよう。
- 受験に失敗したことが、別の道を真剣に考えるきっかけになった。禍は福の倚る所、福は禍の伏す所とはよく言ったものだ。
類義語
- 禍福は糾える縄の如し
- 塞翁が馬
- 人間万事塞翁が馬
- 沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
- 楽あれば苦あり
対義語
- 禍福は別物
- 幸不幸は別々に来る