磯の鮑の片思い
読み方
いそ の あわび の かたおもい意味
自分だけが相手を恋しく思い、相手からは同じ気持ちを返してもらえないこと。鮑が一枚貝で、対になる貝殻を持たないことから、「片」方だけの思い、すなわち片思いのたとえとして用いられる。由来
鮑は二枚貝のように対になる殻を持たない一枚貝であることから、「片貝」と「片思い」を掛けた表現。原型は奈良時代、8世紀後半成立の『万葉集』に見える「鮑の貝の片思ひ」とされる。現在の「磯の鮑の片思い」という形がいつ定着したかは明確ではないが、古典和歌の表現を受け継いだことわざである。備考
古風で文語的な響きがあり、日常会話では単に「片思い」と言うことが多い。恋愛以外に、相手に受け入れられない一方的な熱意の比喩にも使える。例文
- 彼女に何度も手紙を書いたが返事はなく、まさに磯の鮑の片思いだった。
- 応援している会社に入社したい一心で準備しているが、先方に興味を持たれなければ磯の鮑の片思いに終わる。
- 友人は幼なじみをずっと好きでいるが、相手は気づいてもいないようで、磯の鮑の片思いだ。
- こちらが熱心に提案しても取引先が乗り気でなければ、磯の鮑の片思いで契約には至らない。
- あの歌手への憧れは楽しいけれど、相手に届くわけではないから、言ってみれば磯の鮑の片思いだ。
類義語
- 鮑の片思い
- 鮑の貝の片思い
- 片思い
- 片恋
- 岡惚れ
対義語
- 相思相愛
- 両思い
- 比翼連理