知者も千慮に一失あり
読み方
ちしゃ も せんりょ に いっしつ あり意味
どんなに賢い人や熟練した人でも、多くの考えや判断の中には一つくらい失敗や見落としがあるものだ、という意味。優れた人でも完全ではないことを戒めたり、失敗を責めすぎない場面で用いる。由来
中国前漢時代の歴史書『史記』淮陰侯列伝に見える「智者千慮、必有一失」に由来する。成立は紀元前1世紀ごろ。日本では漢籍の教養を通じて広まり、「智者/知者も千慮に一失あり」の形でことわざ化した。備考
「智者」と書く形も一般的。失敗した相手を慰めるときに使えるが、目上の人に直接言うと失礼に響くことがある。例文
- あの名医が診断を誤るとは意外だが、知者も千慮に一失ありということだ。
- ベテランの彼が計算ミスをしたからといって、責めすぎるのはよくない。知者も千慮に一失ありだ。
- 教授の仮説にも弱点があった。まさに知者も千慮に一失ありである。
- どれほど慎重に確認しても、知者も千慮に一失ありだから、別の人にも見てもらおう。
- 名人の失敗を見て、知者も千慮に一失ありという言葉を思い出した。
類義語
- 弘法にも筆の誤り
- 猿も木から落ちる
- 河童の川流れ
- 上手の手から水が漏れる
対義語
- 愚者も千慮に一得あり